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竹有上下節

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こんにちは、脱力系茶室 香梅庵です。 晴、曇り、にわか雨、そして晴れた 日曜日 晴れた時には鶯がなき、雨がふったら雨を聴きながら お客様をお迎えしてのお軸は 竹有上下節   出典は「 五灯会元 」五灯会元18巻 〔大潙祖瑃禅師〕だいいそちゅんぜんし   僧問、如何是潙山家風。  そうとう、いかなるかこれいさんのかふう   師曰、竹有上下節、松無今古青。 しいわく、たけにじょうげのふしあり、             まつにこんこのあおなし 「茶掛けの禅語辞典」によると、 竹には上下の節あり、 松は四季を通じ、千歳を経て変わらぬ緑を茂らせる 各々差別と平等を表し両々相俟つ真実のすがたを示している 基礎からしっかりと教えてくださる練切教室の師と、その教室で私の茶室に興味を持ってくださったお仲間を迎えての一席に掛ける軸、手元にある数少ない軸の中から「竹有上下有」を選んだ理由は 師からありがたくその技術をお教えいただき、今度は自分が他の人に教えをつなげていく、一本の竹の木が節ごとにどんどん成長するように、練りきりという大切な和文化を師から弟子へとつながればよいかなという私なりの こじつけ 解釈と、青々とした竹のイメージが季節的にもしっくりとくるかなと選んでみた。 お花は 紫陽花、百合、萩の三種活け お花は買わないポリシーなので、自分で育てるか、どこかで 失敬 いただくかにしている。 最初は百合と萩だけにしようと思ったのだけど、百合の蕾が固く席中に花が開くとは思えず、桃色の紫陽花を足したら、ちょいとうるさかったかな、 セレブなお茶の先生に華道も3年前まで習っていたのだけど、茶室を建ててお金が底をつき、セレブな先生のところのお月謝はとても払えなくなってしまったので、そこから離れて、お茶の方は今の先生につくことにした。華道の方はそれ以来めっきり遠ざかっているので、茶花はネットや本を参考にするだけだから、もしかしてこの活け方も掟破りかもしれない。 練りきりは5月の課題から四葩 いい出来の物はお客様にお出ししてしまったので、こちらの写真は自分用のちょいと失敗作 セレブなお茶の先生は、禅語に造詣が深く、美術品級のお道具でお稽古をしていただいたので、それなりに禅語と茶道具の知識はついたのだけど、どうもその先生はお点前の指導にはあまり熱心ではなかったらしく、某英語茶道教室に行ったところ、私の

紫陽花 Hydrangea

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こんにちは、脱力系茶室香梅庵です。 設計士さんを入れずよわい84歳の大工さんと二人三脚で足掛け3年かけて完成した香梅庵 完成までの苦労話はおいおいご紹介させてください。 なぜ茶室を造ったのかとよく聞かれます。 そしてなぜ脱力系と余計な枕詞をつけるのかとも聞かれます。 そもそも、私はいわゆる敷居が高いお茶の世界が苦手です。 最初についた先生は目黒の大邸宅の超がつくほどのセレブでした。茶道の世界の右も左も裏も表も武者小路もわからないまま、なぜかそのセレブの先生の社中に入ることになりました。 はじめてみるセレブの世界は異次元でした。 住む世界が違うとはこういうことかと衝撃をうけました。 セレブさんですからね、持っているお茶道具もそれはそれは素晴らしく、蒔絵の調度品などは、その対になるものがパリの日本博物館?に貯蔵されているそうな。  そんな美術館級のお茶道具の美しさに魅了されながら、もったいなくも、おっかなびっくりお点前に使わせていただきました。 また先生は、物欲とは相反する禅語にも造詣が深くお茶と禅宗のかかわり、禅語の意味等を懇切丁寧に教えてくださいました。また千利休が礎を築いた茶の湯は戦国時代の歴史そのままで、道具も戦国武将にかかわる名物等その歴史的背景があったりします。また、平安時代の和歌から道具の銘をつけられていたり、茶道は日本史に直結していることも教えていただきました。 茶室の床には軸や花を飾り、茶道具は金物や陶芸品を扱い、お菓子や懐石料理、お香、作法など、茶道はいわゆる日本文化の総決算かもしれません。 軸の禅語や陶芸品の歴史に知的好奇心を刺激し、味わい、お香の香りをきき、触り、見て、静けさを聴く。五感で全部で日本伝統文化を感じることができる茶道、 茶道のすばらしさにどっぷりはまりながら、一方で、セレブの世界の中に肩身の狭い思いを感じておりました。 私みたいに肩身が狭く感じることなく、茶道未体験の方にこのすばらしさを体験していただきたい。お茶仲間を増やしたいという思いがきっかけで、この駄庵を作りました。平民目線の茶室でございます。 財閥茶室とは違って、手作り感満載のしょぼい茶室ですが、、 お茶は興味あるけど敷居が高い。 お友達にお茶会に誘われたけど作法が分からない。 経験、未経験問いません。興味がある方ぜひご連絡ください。高価なお道具もありませんし、茶室もしょぼ

青山緑水 

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こんにちは、脱力系茶室 香梅庵です。 庭の梅の木に住み着いた 鶯、毎日早朝から夕方まで練習しているけど、相変わらず音痴なんだわ。 ホーホケまでしか言えず、キョがない。 お軸は 青山緑水 青々とした山、草木の緑が映る水、この自然が我が家である。って意味らしい 5月の爽やかな日にこの軸を飾ると爽快感アップするのだわ 花は、庭の片隅にいい加減に植えたのに立派に育ってくれた二人静 と こぶりのあやめ? 今日は、 口伝以外許されない行の行台子のお点前の練習会をしました。 インターネットが広く使われている時代にこの点前の手順を、ググっても、YouTubeで検索しても全く見当たらない。日本人どんだけまじめに教えに忠実なのか、台子警察なるものがネットを絶えず監視して見つけ次第消去要請するのかな、 教えていただいたことをひたすら練習して体で覚えるしかないのである。 行の行台子は竹の台子、八卦盆の上に天目茶碗、唐物茶入、火屋の蓋置等と道具も決められている。 この点前の時にはお菓子を5種も用意しなくてはいけない。千利休の時代にはこんにゃくや、シイタケの煮物もお菓子としてカウントできたらしい。 漫画へうげもので 織田有楽斎が台子の点前を利休から伝授されなかった古田織部に、台子の点前、作法でマウントしたシーンがあったな。当時の台子点前はもっともっと複雑だったのかな。 その時代から、水菓子=果物は必ず入れていたらしい。 今回香梅庵では、水菓子以外の4種を自家製させていただいた。 お友達には強制的に私の練り切りの練習台を毎回していただいてる。 申し訳ないやら、ありがたいやら、、、 練り切り教室で習った花菖蒲、今回は白さらし餡を豆から作りました💓 銅のさわりは錦玉を作るのにも重宝すると練りきりの先生にお教えいただき、銅のさわりで信じられないくらいの分量の砂糖と寒天を煮て冷やし固め、それを一週間乾燥させてじゃりじゃりねっとりの不思議な食感の琥珀糖もつくった 庭の椿の葉を使って、ちょっぴり紫蘇をいれた椿餅 何度練習してもホーホケしか言えない庭の鶯みたいに、 私も、本日何回か練習させてもらったのだけど、前半はなんとか覚えられたけど、後半は覚えられないわ。