紫陽花 Hydrangea
こんにちは、脱力系茶室香梅庵です。
設計士さんを入れずよわい84歳の大工さんと二人三脚で足掛け3年かけて完成した香梅庵
完成までの苦労話はおいおいご紹介させてください。
なぜ茶室を造ったのかとよく聞かれます。
そしてなぜ脱力系と余計な枕詞をつけるのかとも聞かれます。
そもそも、私はいわゆる敷居が高いお茶の世界が苦手です。
最初についた先生は目黒の大邸宅の超がつくほどのセレブでした。茶道の世界の右も左も裏も表も武者小路もわからないまま、なぜかそのセレブの先生の社中に入ることになりました。 はじめてみるセレブの世界は異次元でした。 住む世界が違うとはこういうことかと衝撃をうけました。
セレブさんですからね、持っているお茶道具もそれはそれは素晴らしく、蒔絵の調度品などは、その対になるものがパリの日本博物館?に貯蔵されているそうな。
そんな美術館級のお茶道具の美しさに魅了されながら、もったいなくも、おっかなびっくりお点前に使わせていただきました。
また先生は、物欲とは相反する禅語にも造詣が深くお茶と禅宗のかかわり、禅語の意味等を懇切丁寧に教えてくださいました。また千利休が礎を築いた茶の湯は戦国時代の歴史そのままで、道具も戦国武将にかかわる名物等その歴史的背景があったりします。また、平安時代の和歌から道具の銘をつけられていたり、茶道は日本史に直結していることも教えていただきました。
茶室の床には軸や花を飾り、茶道具は金物や陶芸品を扱い、お菓子や懐石料理、お香、作法など、茶道はいわゆる日本文化の総決算かもしれません。
軸の禅語や陶芸品の歴史に知的好奇心を刺激し、味わい、お香の香りをきき、触り、見て、静けさを聴く。五感で全部で日本伝統文化を感じることができる茶道、
茶道のすばらしさにどっぷりはまりながら、一方で、セレブの世界の中に肩身の狭い思いを感じておりました。
私みたいに肩身が狭く感じることなく、茶道未体験の方にこのすばらしさを体験していただきたい。お茶仲間を増やしたいという思いがきっかけで、この駄庵を作りました。平民目線の茶室でございます。
財閥茶室とは違って、手作り感満載のしょぼい茶室ですが、、
お茶は興味あるけど敷居が高い。
お友達にお茶会に誘われたけど作法が分からない。
経験、未経験問いません。興味がある方ぜひご連絡ください。高価なお道具もありませんし、茶室もしょぼいす。それでもよければぜひ
インスタを最近はじめました。
https://www.instagram.com/koubaiankai/
連絡先はこちらになります。
koubaiankai@gmail.com
狭い庭ですが紫陽花が咲いてきました。
先日練り切り教室で作った紫陽花の四葩と雨上がりを葉の菓子器と紫陽花の茶碗で合わせてみました。数少ない茶道具を合わせて茶室の中で季節や物語を感じるのも楽しみの一つです。
練り切りを食べた後のお茶の味は格別です。練りきりの甘さの後味がお茶の味が絡まってお抹茶の美味しさを初めて知りました。ご自作の練り切りご持参で一服のお茶はいかがでしょうか? また、香梅庵では梅にちなむお菓子を常時用意しております。
コメント
コメントを投稿