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6月, 2021の投稿を表示しています

初稽古

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 こんにちは、香梅庵です。 今日のお軸は 江上数峰 青 なんと、不肖香梅庵が20代の女の子(姪っ子)に不肖ながら初稽古させていただきました😁 まずは、お辞儀のしかた畳の歩き方、割稽古 お茶の楽しさを伝えたいけどうまく伝える事ができたかな不安しかないけど お気に入りの雨たれ模様の、銘が 街の雨 ガラスの水指 先月練り切り教室で教えていただいた 雨上がり 練り切りの後味の甘さがお抹茶の味と重なる美味しさに感動してくれて、私もこの感動からお茶にはまったので、もしかしてよいきっかけ作りになれたかな とりあえず、しばらくはお稽古に来てくれるらしい。 敷居の低い香梅庵です。 お茶に興味がありましたら、 koubaiankai@gmail.com まで Home Page できました。 https://koubaiankai.wixsite.com/mysite

真の行台子

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こんにちは、香梅庵です。  梅雨の晴れ間の日曜日、今日のお軸は 松風颯々聲 桔梗口に紫陽花 香合の 蜑小舟香合(あまのおぶねこうごう)で玄々斎五器の写しです。 蓋に  雪能花月裳清見屋田子之浦    (雪の花月も清見や田子の浦)と書かれています。 側面の千鳥の蒔絵にちなんで、お菓子も水鳥 今日は真の行台子の練習会です。 四ヶ伝は3種、行之行台子は5種、真之行台子は7種の菓子をお出しします。点前の格の違いを菓子の数で表わしていて、上のお点前ほど菓子が多くなっています。 菓子を複数入れる場合、なぜか饅頭(特に薯蕷饅頭、蒸し物)が一番格が高く、饅頭と水菓子(果物)から入れます。水菓子(果物)は、茶の菓子として最初に用いられたので、必ず入れることになっているそうです。その他に棹物、金団、練切、焼き菓子(カステラなど)、蒸し菓子(蒸し羊羹など)、餅(桜餅など)を用います。 今回、紫陽花の金団、水鳥の練り切り、シイタケの柿の葉寿司、こしあんから作った水ようかん 4種を自家製、それに 先日いただいた青木万年堂の高尾山絵図、梅の甘納豆、水菓子は晩柑 計7種にさせていただいた。 風炉は電気炉で釜も練習用の正式な真の行台子の道具ではないけど、お友達とのあーだこーだの練習会は楽しくてあっという間に時がたってしまいました。 脱力系茶室香梅庵でお茶体験はいかが? インスタをはじめました。 https://www.instagram.com/koubaiankai/ 連絡先はこちら koubaiankai@gmail.com

数寄屋袋 tool bag

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 こんにちは、 香梅庵です。 梅雨をすっとばして夏になっちゃっとような暑さですね。 百合の花も開いてきました。 練り切り教室では、道具作り方までを教えていただき、毎夜紙やすりで竹ばしを削り押し棒なるものを作っております。 箸のとがったところを指にあてながら鋭利を確認する必殺仕置人になった気分です。 せっかく作ったお道具、大切にしたいので、教室に持って行くために道具袋を作ってみた。 しかし、菓子の表面を整える板を入れるスペースを忘れたことにづく。 仕方ないのでその道具袋の同じ生地で数寄屋袋を別に作って、板いれにすることにした。 数寄屋袋とは、懐紙入れよりひと回り大きく、茶道・お茶席の際に袱紗・扇子・懐紙・菓子切を入れたり、替えの足袋や小物を入れることができる袋物のことをいう。板入れにちょうどよいおおきさなのである。 道具とか、小物とかそろうとテンション上がってやる気もでてくるのよね。6月の教室も楽しみなのだわ。 脱力系茶室香梅庵でお茶体験はいかが? インスタをはじめました。 https://www.instagram.com/koubaiankai/ 連絡先はこちら koubaiankai@gmail.com

聴雨 Rain drops keep falling on leaves

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こんにちは、脱力系茶室 香梅庵です。 庭の紫陽花が見ごろになり、 下地窓ごしに見る紫陽花 紫陽花の葉にあたるボソボソという雨の音、 石をうつボトボトという雨の音 苔に染み込むモソモソという雨の音 様々な音階の心地よい雨の音が茶室に響きます。 実は、玄関の画賛は毎月私が描いております。 今までほとんどのお客様から画賛についてたづねられたことはありません。 気づかないのか、気づかないふりをしているのか。下手うまならぬ下手下手ですので、聞く価値なしとされているのでしょう。。 唯一人、最近お茶を習い始めたわたくしの姪っ子が、これ叔母さんが描いたの?と聞いてくれました。 6月の画賛は 聴雨 (雨を聴く)-聴雨更寒尽、晩秋の五言律詩ですが、日本では梅雨のこの時期でも飾られることがあります。たしか映画 日日是好日でも、梅雨の時に使われていたような。 出光美術館所蔵の禅僧仙厓さんが描いた有名なの指月布袋図の布袋さん風に、蛙は鳥獣戯画風に描いてみました。 雨を聴きながらまどろむ布袋さんに、蓑もないので蓮の傘をさしてあげる蛙さん この絵には、仙厓さんのエピソードを絡めました。 美濃国において新任の家老 が悪政を行ったことに対して「よかろうと思う家老は悪かろう もとの家老がやはりよかろう」という狂歌を詠んだ。これに家老は怒り、後に美濃国を追放となる。その際には美濃国の美濃と蓑を掛けて 「から傘を広げてみれば天が下 たとえ降るとも蓑は頼まじ」とうたった。 わかりやすい狂歌や脱力系の絵で禅の教えを庶民にわかりやすく広めた仙厓さん 絵を依頼に来る者が後を絶たないことについて、 「うらめしや わがかくれ家は雪隠 か 来る人ごとに紙おいてゆく」 と誰もが来ては紙を置いていくことを自分の家を便所に擬えた狂歌を残しています。 一休さんとか仙厓さんのシュールなユーモア好きなんです。 お茶の世界は、禅僧が中国から禅の教えと一緒に、修業時の眠気覚ましに使っていたお抹茶を伝えたことから、禅宗とは切っても切れない関係なんですが、禅僧さんってたまーにシュールでユーモアあふれる方が出没するのは、どうしてなんでしょうかね。 作法とか、点前の順とかも大切だけど、仙厓さんみたいにユーモアをもってお茶を楽しみたい。 雨の音が聞こえなくなってきました。 銘 雨上がり 紫陽花も先ほどの雨で、薄桃色から赤紫色に色をかえました。