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初稽古

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 こんにちは、香梅庵です。 今日のお軸は 江上数峰 青 なんと、不肖香梅庵が20代の女の子(姪っ子)に不肖ながら初稽古させていただきました😁 まずは、お辞儀のしかた畳の歩き方、割稽古 お茶の楽しさを伝えたいけどうまく伝える事ができたかな不安しかないけど お気に入りの雨たれ模様の、銘が 街の雨 ガラスの水指 先月練り切り教室で教えていただいた 雨上がり 練り切りの後味の甘さがお抹茶の味と重なる美味しさに感動してくれて、私もこの感動からお茶にはまったので、もしかしてよいきっかけ作りになれたかな とりあえず、しばらくはお稽古に来てくれるらしい。 敷居の低い香梅庵です。 お茶に興味がありましたら、 koubaiankai@gmail.com まで Home Page できました。 https://koubaiankai.wixsite.com/mysite

真の行台子

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こんにちは、香梅庵です。  梅雨の晴れ間の日曜日、今日のお軸は 松風颯々聲 桔梗口に紫陽花 香合の 蜑小舟香合(あまのおぶねこうごう)で玄々斎五器の写しです。 蓋に  雪能花月裳清見屋田子之浦    (雪の花月も清見や田子の浦)と書かれています。 側面の千鳥の蒔絵にちなんで、お菓子も水鳥 今日は真の行台子の練習会です。 四ヶ伝は3種、行之行台子は5種、真之行台子は7種の菓子をお出しします。点前の格の違いを菓子の数で表わしていて、上のお点前ほど菓子が多くなっています。 菓子を複数入れる場合、なぜか饅頭(特に薯蕷饅頭、蒸し物)が一番格が高く、饅頭と水菓子(果物)から入れます。水菓子(果物)は、茶の菓子として最初に用いられたので、必ず入れることになっているそうです。その他に棹物、金団、練切、焼き菓子(カステラなど)、蒸し菓子(蒸し羊羹など)、餅(桜餅など)を用います。 今回、紫陽花の金団、水鳥の練り切り、シイタケの柿の葉寿司、こしあんから作った水ようかん 4種を自家製、それに 先日いただいた青木万年堂の高尾山絵図、梅の甘納豆、水菓子は晩柑 計7種にさせていただいた。 風炉は電気炉で釜も練習用の正式な真の行台子の道具ではないけど、お友達とのあーだこーだの練習会は楽しくてあっという間に時がたってしまいました。 脱力系茶室香梅庵でお茶体験はいかが? インスタをはじめました。 https://www.instagram.com/koubaiankai/ 連絡先はこちら koubaiankai@gmail.com

数寄屋袋 tool bag

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 こんにちは、 香梅庵です。 梅雨をすっとばして夏になっちゃっとような暑さですね。 百合の花も開いてきました。 練り切り教室では、道具作り方までを教えていただき、毎夜紙やすりで竹ばしを削り押し棒なるものを作っております。 箸のとがったところを指にあてながら鋭利を確認する必殺仕置人になった気分です。 せっかく作ったお道具、大切にしたいので、教室に持って行くために道具袋を作ってみた。 しかし、菓子の表面を整える板を入れるスペースを忘れたことにづく。 仕方ないのでその道具袋の同じ生地で数寄屋袋を別に作って、板いれにすることにした。 数寄屋袋とは、懐紙入れよりひと回り大きく、茶道・お茶席の際に袱紗・扇子・懐紙・菓子切を入れたり、替えの足袋や小物を入れることができる袋物のことをいう。板入れにちょうどよいおおきさなのである。 道具とか、小物とかそろうとテンション上がってやる気もでてくるのよね。6月の教室も楽しみなのだわ。 脱力系茶室香梅庵でお茶体験はいかが? インスタをはじめました。 https://www.instagram.com/koubaiankai/ 連絡先はこちら koubaiankai@gmail.com

聴雨 Rain drops keep falling on leaves

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こんにちは、脱力系茶室 香梅庵です。 庭の紫陽花が見ごろになり、 下地窓ごしに見る紫陽花 紫陽花の葉にあたるボソボソという雨の音、 石をうつボトボトという雨の音 苔に染み込むモソモソという雨の音 様々な音階の心地よい雨の音が茶室に響きます。 実は、玄関の画賛は毎月私が描いております。 今までほとんどのお客様から画賛についてたづねられたことはありません。 気づかないのか、気づかないふりをしているのか。下手うまならぬ下手下手ですので、聞く価値なしとされているのでしょう。。 唯一人、最近お茶を習い始めたわたくしの姪っ子が、これ叔母さんが描いたの?と聞いてくれました。 6月の画賛は 聴雨 (雨を聴く)-聴雨更寒尽、晩秋の五言律詩ですが、日本では梅雨のこの時期でも飾られることがあります。たしか映画 日日是好日でも、梅雨の時に使われていたような。 出光美術館所蔵の禅僧仙厓さんが描いた有名なの指月布袋図の布袋さん風に、蛙は鳥獣戯画風に描いてみました。 雨を聴きながらまどろむ布袋さんに、蓑もないので蓮の傘をさしてあげる蛙さん この絵には、仙厓さんのエピソードを絡めました。 美濃国において新任の家老 が悪政を行ったことに対して「よかろうと思う家老は悪かろう もとの家老がやはりよかろう」という狂歌を詠んだ。これに家老は怒り、後に美濃国を追放となる。その際には美濃国の美濃と蓑を掛けて 「から傘を広げてみれば天が下 たとえ降るとも蓑は頼まじ」とうたった。 わかりやすい狂歌や脱力系の絵で禅の教えを庶民にわかりやすく広めた仙厓さん 絵を依頼に来る者が後を絶たないことについて、 「うらめしや わがかくれ家は雪隠 か 来る人ごとに紙おいてゆく」 と誰もが来ては紙を置いていくことを自分の家を便所に擬えた狂歌を残しています。 一休さんとか仙厓さんのシュールなユーモア好きなんです。 お茶の世界は、禅僧が中国から禅の教えと一緒に、修業時の眠気覚ましに使っていたお抹茶を伝えたことから、禅宗とは切っても切れない関係なんですが、禅僧さんってたまーにシュールでユーモアあふれる方が出没するのは、どうしてなんでしょうかね。 作法とか、点前の順とかも大切だけど、仙厓さんみたいにユーモアをもってお茶を楽しみたい。 雨の音が聞こえなくなってきました。 銘 雨上がり 紫陽花も先ほどの雨で、薄桃色から赤紫色に色をかえました。 ...

竹有上下節

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こんにちは、脱力系茶室 香梅庵です。 晴、曇り、にわか雨、そして晴れた 日曜日 晴れた時には鶯がなき、雨がふったら雨を聴きながら お客様をお迎えしてのお軸は 竹有上下節   出典は「 五灯会元 」五灯会元18巻 〔大潙祖瑃禅師〕だいいそちゅんぜんし   僧問、如何是潙山家風。  そうとう、いかなるかこれいさんのかふう   師曰、竹有上下節、松無今古青。 しいわく、たけにじょうげのふしあり、             まつにこんこのあおなし 「茶掛けの禅語辞典」によると、 竹には上下の節あり、 松は四季を通じ、千歳を経て変わらぬ緑を茂らせる 各々差別と平等を表し両々相俟つ真実のすがたを示している 基礎からしっかりと教えてくださる練切教室の師と、その教室で私の茶室に興味を持ってくださったお仲間を迎えての一席に掛ける軸、手元にある数少ない軸の中から「竹有上下有」を選んだ理由は 師からありがたくその技術をお教えいただき、今度は自分が他の人に教えをつなげていく、一本の竹の木が節ごとにどんどん成長するように、練りきりという大切な和文化を師から弟子へとつながればよいかなという私なりの こじつけ 解釈と、青々とした竹のイメージが季節的にもしっくりとくるかなと選んでみた。 お花は 紫陽花、百合、萩の三種活け お花は買わないポリシーなので、自分で育てるか、どこかで 失敬 いただくかにしている。 最初は百合と萩だけにしようと思ったのだけど、百合の蕾が固く席中に花が開くとは思えず、桃色の紫陽花を足したら、ちょいとうるさかったかな、 セレブなお茶の先生に華道も3年前まで習っていたのだけど、茶室を建ててお金が底をつき、セレブな先生のところのお月謝はとても払えなくなってしまったので、そこから離れて、お茶の方は今の先生につくことにした。華道の方はそれ以来めっきり遠ざかっているので、茶花はネットや本を参考にするだけだから、もしかしてこの活け方も掟破りかもしれない。 練りきりは5月の課題から四葩 いい出来の物はお客様にお出ししてしまったので、こちらの写真は自分用のちょいと失敗作 セレブなお茶の先生は、禅語に造詣が深く、美術品級のお道具でお稽古をしていただいたので、それなりに禅語と茶道具の知識はついたのだけど、どうもその先生はお点前の指導にはあまり熱心ではなかったらしく、某英語茶道教室に行ったとこ...

紫陽花 Hydrangea

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こんにちは、脱力系茶室香梅庵です。 設計士さんを入れずよわい84歳の大工さんと二人三脚で足掛け3年かけて完成した香梅庵 完成までの苦労話はおいおいご紹介させてください。 なぜ茶室を造ったのかとよく聞かれます。 そしてなぜ脱力系と余計な枕詞をつけるのかとも聞かれます。 そもそも、私はいわゆる敷居が高いお茶の世界が苦手です。 最初についた先生は目黒の大邸宅の超がつくほどのセレブでした。茶道の世界の右も左も裏も表も武者小路もわからないまま、なぜかそのセレブの先生の社中に入ることになりました。 はじめてみるセレブの世界は異次元でした。 住む世界が違うとはこういうことかと衝撃をうけました。 セレブさんですからね、持っているお茶道具もそれはそれは素晴らしく、蒔絵の調度品などは、その対になるものがパリの日本博物館?に貯蔵されているそうな。  そんな美術館級のお茶道具の美しさに魅了されながら、もったいなくも、おっかなびっくりお点前に使わせていただきました。 また先生は、物欲とは相反する禅語にも造詣が深くお茶と禅宗のかかわり、禅語の意味等を懇切丁寧に教えてくださいました。また千利休が礎を築いた茶の湯は戦国時代の歴史そのままで、道具も戦国武将にかかわる名物等その歴史的背景があったりします。また、平安時代の和歌から道具の銘をつけられていたり、茶道は日本史に直結していることも教えていただきました。 茶室の床には軸や花を飾り、茶道具は金物や陶芸品を扱い、お菓子や懐石料理、お香、作法など、茶道はいわゆる日本文化の総決算かもしれません。 軸の禅語や陶芸品の歴史に知的好奇心を刺激し、味わい、お香の香りをきき、触り、見て、静けさを聴く。五感で全部で日本伝統文化を感じることができる茶道、 茶道のすばらしさにどっぷりはまりながら、一方で、セレブの世界の中に肩身の狭い思いを感じておりました。 私みたいに肩身が狭く感じることなく、茶道未体験の方にこのすばらしさを体験していただきたい。お茶仲間を増やしたいという思いがきっかけで、この駄庵を作りました。平民目線の茶室でございます。 財閥茶室とは違って、手作り感満載のしょぼい茶室ですが、、 お茶は興味あるけど敷居が高い。 お友達にお茶会に誘われたけど作法が分からない。 経験、未経験問いません。興味がある方ぜひご連絡ください。高価なお道具もありませんし、茶室もしょぼ...

青山緑水 

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こんにちは、脱力系茶室 香梅庵です。 庭の梅の木に住み着いた 鶯、毎日早朝から夕方まで練習しているけど、相変わらず音痴なんだわ。 ホーホケまでしか言えず、キョがない。 お軸は 青山緑水 青々とした山、草木の緑が映る水、この自然が我が家である。って意味らしい 5月の爽やかな日にこの軸を飾ると爽快感アップするのだわ 花は、庭の片隅にいい加減に植えたのに立派に育ってくれた二人静 と こぶりのあやめ? 今日は、 口伝以外許されない行の行台子のお点前の練習会をしました。 インターネットが広く使われている時代にこの点前の手順を、ググっても、YouTubeで検索しても全く見当たらない。日本人どんだけまじめに教えに忠実なのか、台子警察なるものがネットを絶えず監視して見つけ次第消去要請するのかな、 教えていただいたことをひたすら練習して体で覚えるしかないのである。 行の行台子は竹の台子、八卦盆の上に天目茶碗、唐物茶入、火屋の蓋置等と道具も決められている。 この点前の時にはお菓子を5種も用意しなくてはいけない。千利休の時代にはこんにゃくや、シイタケの煮物もお菓子としてカウントできたらしい。 漫画へうげもので 織田有楽斎が台子の点前を利休から伝授されなかった古田織部に、台子の点前、作法でマウントしたシーンがあったな。当時の台子点前はもっともっと複雑だったのかな。 その時代から、水菓子=果物は必ず入れていたらしい。 今回香梅庵では、水菓子以外の4種を自家製させていただいた。 お友達には強制的に私の練り切りの練習台を毎回していただいてる。 申し訳ないやら、ありがたいやら、、、 練り切り教室で習った花菖蒲、今回は白さらし餡を豆から作りました💓 銅のさわりは錦玉を作るのにも重宝すると練りきりの先生にお教えいただき、銅のさわりで信じられないくらいの分量の砂糖と寒天を煮て冷やし固め、それを一週間乾燥させてじゃりじゃりねっとりの不思議な食感の琥珀糖もつくった 庭の椿の葉を使って、ちょっぴり紫蘇をいれた椿餅 何度練習してもホーホケしか言えない庭の鶯みたいに、 私も、本日何回か練習させてもらったのだけど、前半はなんとか覚えられたけど、後半は覚えられないわ。